萬古焼 陶祖生誕300年から開窯300年へ

第37回 萬古陶磁器コンペ2023 入賞・入選作品

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第36回萬古陶磁器コンペ2023の入賞・入選作品をご紹介いたします。

今回の応募総数は64点。入賞入選作品は2023年5月18日(木)~21日(日)の10:00~17:00に、ばんこの里会館3階多目的ホールに展示いたします。

募集テーマ: ほっこりどうぶつの器

審査員

内田 鋼一  陶芸家(審査員長)
長井 千春  愛知県立芸術大学 教授
数馬 桂子  ばんこの里会館館長

総評

今回は例年より出品点数が若干少なかったが、力の入った作品が何点かあり、グランプリ入賞の選考に少々悩んだ。この「四日市萬古陶磁器コンペ」の特徴でもある出品者の年齢の幅の広さが今回はあまりなかったのはと感じた。子供や年配の作り手の発表の場の少ないコンペが多い中、貴重な発表の場でもあるこの「四日市萬古陶磁器コンペ」の出品者の増加など、運営方法など、次回の第38回に期待することにしたいと思います。 【内田鋼一】

入賞作品

※画像をクリックしていただくと拡大します。

〈 グランプリ 〉

『 ヤギの(あか)ちゃんとお(かあ)さんヤギの注器(ちゅうき) 』 南出学

この3体のヤギの注器は、陶器と異素材を組み合わせた造形として成功している。ロクロで挽かれた胴体から伸びた首と、とぼけた口元、そしてお尻の具合は絶妙な造形となり、独特の雰囲気をかもし出している。 最も魅力的なのは、ヤギの脚である。細竹を曲げて接着された4本の脚は、それぞれのヤギの動きをうまく伝え、竹節による蹄は、作品の表現力を増幅している。【長井千春】

〈 優秀賞 〉

色絵金彩陶筥(いろえきんさいとうばこ)(うみ)生き物(いきもの)」』 伊藤三恵子

まず、色絵付けの華やかさに眼が奪われる。宝船や波、船上の宝物の表現豊かな造形が細やかな絵付けと共に作者の力量を感じさせる。 【内田鋼一】

『 私のペット、ポット、キャット 』 西岡良和

ダイナミックな造形で表情豊かな猫のポットが、勢いを感じさせる。土ならではの表現が見事。 【内田鋼一】

SPICE(スパイス) CROCODILE(クロコダイル) 』 東早苗

色鮮やかで、食卓に置いたら、華やかなテーブルコーディネート演出が出来るであろうことを想像させる作品。 【内田鋼一】

〈 BANKO300th特別賞 〉

『 ピラルク貼付(はりつけ)カップ 』 山口江太

河底の生きものを器で表現。太古からの生きものの先に在る私たちに、時空を超えさせる器の表面の表現であると感じました。ピラルクは巨大魚ですが、ゆったりと河底を流れるように動く様が目前に拡がる想像力を刺激された作品です 【数馬桂子】

〈 審査員特別賞 〉

(ぞう)さん親子(おやこ)休日(きゅうじつ) 』 石堂聖幸

象の親子の陶による伸びやかでおおらかな表現が、私の心をとらえた作品である。大きな耳とグリグリ見つめる眼、そして大きな水玉模様は、使うたびに幸せと安心をもたらしてくれる気がする。大人が作ったものとは思えない、くったくの無さが魅力となっている。 【長井千春】

『 コツメカワウソたちのとれとれです♬ 』 霜越まさみ

今回のテーマである「ほっこり」とはこのこと!と、思わずほっこりしました。親子カワウソのそれぞれの表情は、にこやかなものではなく、真剣、まじめ。魚網をしかける、船をあやつる子カワウソの瞳は、のぞき込むとキラッと光ります。置いておきたい、食を楽しみたい器に仕上がっています。 【数馬桂子】

〈 U40特別賞

(ふく)ふぐ 』 松島亜弓

小振りな作品ではあるが、今展のテーマである「ほっこり」を作品から良く表している。


入選作品

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