萬古焼 陶祖生誕300年から開窯300年へ

萬古陶磁器コンペ2021年入賞・入選作品

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第35回萬古陶磁器コンペ2021の入賞・入選作品をご紹介いたします。

今回の応募総数は101点、入賞を含む入選数は71点です。※一部作品は複数の画像に分かれています。

募集テーマ:どうぶつの器

審査員

内田鋼一 陶芸家(審査員長)
長井千春 愛知県立芸術大学教授
数馬桂子 ばんこの里会館館長

総評

今回審査の結果、同一の作家の作品に複数票が入り、グランプリと審査員特別賞のダブル受賞となった。同じ作り手に賞が重複するのはどうかと思ったのだが、作の完成度、表現力、ユニークさが際立っていたので、審査員一同、納得の結果だった。今年度は例年より出品数も多く、展示作品を選考するのに苦労した。【内田鋼一】

 


入賞作品

※画像をクリックしていただくと拡大します。

<グランプリ>

とても個性的で愛らしい酒器で、この作品の前では審査員も和やかな表情で審査をしていたのが印象的だった。蓋の摘みも、萬古焼の急須などにあるような「舞摘み」の技法で、ユニークさだけではなく、技術力の高さもしっかりと表れていた。【内田鋼一】

<優秀賞>

今年度のコンクール課題“どうぶつの器”を、この作品はユーモアと楽しみを込めて、見事に体現している。使い勝手や機能美などを笑い飛ばしてしまう物語性である。作者の年齢を知って驚かされた。なんとも若々しい機知に富んだ作品である。【長井千春】

 

造形力も絵付けの技術力も表現力もトータル的にはグランプリでもおかしくない水準ではあった。ただ、蛇口の取り付け場所など道具として見ると少し勿体無いな…と思う部分があり、今回は優秀賞となった。【内田鋼一】

 

美しい器大小。テーマである「どうぶつの器」の動物は…と、でんでんむしを見つけ、大きく描かれた紫陽花とのバランスの良さは絵画を思い浮かべます。立体のでんでんむしは、わらべ唄が聞こえてくる♪♪心豊かになる器に。果たしてどのように使うのでしょうか。【数馬桂子】

<BANKO300th特別賞>

まず、タヌキがやさしくエレガントな表情で、目が合ってつい足をとめてしまいます。しっかりした作りで花生けとしても安定しており、生けた花々がどう化けるのか?!楽しみです。茶釜にしない発想に拍手!!【数馬桂子】

<審査員特別賞>

この青瓷注器セットは、造形と青瓷釉だけで表現されているが、そのたたずまいは独自の強い雰囲気をかもし出し、見るものを引き付ける。器の細長い大小それぞれのプロポーションは絶妙で、注器のネジ式の蓋と尖った口ばしのような注口の繊細な作りには、作者のただものならぬ力量を感じる。【長井千春】

様々な鳥形をモチーフにして、表情豊かな独自の「鳥形香合」を制作していて、作者自身が楽しんで作陶しているのであろう、という事が良く分かる作品。【内田鋼一】

<U40特別賞>

作者のU40特別賞は、昨年度同コンクール優秀賞に続く連続受賞となる。ちり紙染めの技法を生かした染付で、前回の円状文様の整然とした注器から物語性のある文様と蓋物へと進化している。次はロクロ技術の進化も期待している。【長井千春】

 


入選作品

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